慢性的な首肩こりと頭痛|大手町での経過記録
M様(広島市内在住・デスクワーク中心)は、3〜4年前から続く慢性的な首肩こりに加え、最近になって目の上あたりにズキズキとした頭痛が出始めたことをきっかけに、当院にご来院されました。過去に整形外科でリハビリを受けた経験はありますが、そこで一旦軽くなった後、再びこりが戻ってきた経緯があります。今年の4月中旬から続く身体のだるさと頭痛が重なり、「このままではいけない」と感じての来院となりました。本記録は、初回施術での評価・介入・施術直後の変化と、今後の方針をまとめたものです。
来院時の状態
主訴は、慢性的な首肩こりと、最近出始めた目の上あたりの頭痛でした。仕事中、特にデスクワーク中の不快感が強く、「座っていること自体がしんどい」と感じる状況。普段から首肩には常に何かが詰まっているような重さがあり、ベースラインのだるさが日常化していました。睡眠は6〜7時間取れているものの、夜中に1〜2回目が覚めることがあり、回復が完全に行われている状態とは言えませんでした。過去には左腕のしびれを経験しており、現在は症状はないものの、左手の力の入り方が右手と比べてやや弱い感覚が残っていました。歯科では食いしばり傾向を指摘された経験もあり、無意識下での顎の緊張も背景にありました。
施術の経過
今回はブレシア®(brascia®/商標登録 第6920621号)の視点から、軸①(脳幹・脳神経経路:三叉神経・前庭・眼球運動)と軸②(小脳・大脳基底核:姿勢制御)を中心に施術を設計しました。
姿勢評価では、左肩がやや下がり、右肩が上がる左右非対称の状態が見られました。触診では首・肩・背中にかけて持続的な硬さが広がっており、特に第3頸椎の動き、肩甲骨上角、肩甲骨間あたりの可動性が大きく落ちていました。目を閉じての立位バランステストでは、身体が左へ揺れて右で修正するパターンが反復し、右側の前庭系入力の質が落ちている可能性が示唆されました。視覚機能の検査では、近距離での寄り目の余裕不足、光に対する瞳孔反応の不安定さ(光を当てて縮んだ瞳孔がすぐに大きく戻る)が見られ、軸①レベルでの統合と自律神経調整の揺らぎが確認できました。顎周りの触診では左側に明確な圧痛があり、口の開閉動作にわずかなズレが見られました。食いしばりにより三叉神経領域に持続的な負荷がかかり、それが目の上の頭痛と直接結びついていると考えられました。
施術は、まず三叉神経の出口部位への振動刺激(100〜200Hz)で脳幹レベルへの入力を整え、続いて眼球運動の質を高めるビジョントレーニング、その上で深層筋膜マニピュレーションで頸部〜肩甲帯〜上背部の癒着を解放し、最後に振動・筋膜・電気刺激を同時に重ねるスタッキング構成で進めました。中枢への入力を整えてから末梢へ介入する順序を守ることで、施術直後の変化を引き出すことを狙いました。
変化のプロセス
施術後に再度動作確認を行うと、首を上に向ける動作の可動域が大きく広がり、両腕を前から上げる動作もスムーズになっていました。姿勢写真の比較では、施術前に見られた左肩の下がりと右肩の上がりが改善し、左右の高さがほぼ揃った状態に戻っていました。
目を閉じた立位バランステストでも、施術前に観察された左への揺れが大きく減り、立位の安定性が回復してきました。視覚機能の再評価では、瞳孔の反応も施術前より落ち着き、光のコントラスト環境で起きやすかった頭痛のしやすさに対する変化の足場が整いました。
M様ご自身からも「首と肩が軽くなった」「肩の位置が以前と違う感じがする」という言葉があり、軸①〜②レベルでの統合の質が動いたことが体感としても確認できました。
施術を通じた生活の変化
今回は初回の施術のため、生活面での変化の観察はこれからとなります。ただし、姿勢の左右差・首の可動域・視覚処理・バランス制御という、日中の活動を支える土台がすでに動いたことから、デスクワーク後半に増していく首の重さ、目の上に出ていた頭痛、夜間の睡眠の途切れといった、これまで繰り返し出ていた不調の出方が、今後の施術の積み重ねの中で変化していく方向性が見えています。あわせて、自宅でのセルフケアとして、肩甲骨を全方向に動かす簡単なエクササイズ(耳と肩のラインを揃えた姿勢で行う)と、デスクワーク中の30〜60分ごとの体勢変更、就寝前の顎まわりのリリースの3点をお伝えしました。施術後1〜2日のあいだ、深い層の筋膜が緩む過程で一時的な張りや重さが出る場合があることも事前にお伝えしています。
来院頻度・期間の目安
M様は、3〜4年単位での慢性化に加え、第3頸椎を中心とした頸椎の動きの制限、肩甲帯の筋膜の癒着、顎周りの持続的な緊張、視覚・前庭入力の質低下が複合的に重なっている状態のため、初期は週1回程度のペースでの来院をお勧めしました。脳と身体が「新しい正しい状態」を学習し直すには、間隔を空けすぎずに繰り返し同じ良い状態を体験することが必要なためです。3〜4ヶ月を1つの目安として、症状の出方を10段階で表したときの体感を2〜3前後まで下げていくことを共通の目標とし、状態が安定してきた段階で月1〜2回のメンテナンスへ移行していくプランで進めていきます。次回以降は、頸椎の動きの再評価と、肩甲帯まわりの深層筋膜への介入をさらに掘り下げていく予定です。
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本症例は、ブレシア®臨床設計に基づく経過記録です。
※この内容は、Emaps株式会社の「リリーフポート整体院 大手町店」での実際の経過をもとに記録しています。
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