ブルーライトが脳を興奮させる?光刺激と首肩こりの神経的関係
ブルーライトが脳を興奮させる?光刺激と首肩こりの神経的関係
こんにちは。リリーフポートの宮本です(鍼灸師・国家資格保有)。
スマホやパソコンを使う時間が増える現代では目や脳が休まらず、首肩こりが慢性化している方が多く見られます。 今回は、ブルーライトなどの光刺激が脳や神経に与える影響を専門的な視点から解説していきます。
現代社会ではスマホやパソコン、タブレットなどの電子機器を長時間使うことが当たり前になっています。 しかしその光の刺激が、実は脳の興奮や自律神経の乱れを引き起こし、慢性的な首肩こりにつながっていることをご存じでしょうか。 最近では「肩が重い」「頭がスッキリしない」「眠りが浅い」といった症状の裏側に、ブルーライトによる神経の過活動が関係しているケースが増えています。
私たちの目は「カメラ」ではなく、外界の光を脳に伝える神経センサーです。 光は視神経を通じて、視覚野だけでなく自律神経やホルモンの働きを調整する「視床下部」にまで伝わります。 つまり、光の影響は“目だけの問題”ではなく、脳・神経・筋肉のバランスにまで作用し、首肩こりの根本原因になるのです。
ブルーライトが脳を興奮させ、首肩こりを悪化させる理由
ブルーライトは太陽光に近い波長を持ち、脳に「昼間だ」と錯覚させます。 その結果、夜になっても睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されず、 交感神経が優位なまま、筋肉が休めない状態が続きます。 この状態が慢性化すると首や肩の筋肉が常に緊張し、 首肩こりや頭の重だるさ、集中力の低下を招いてしまいます。
また、光刺激は脳幹(視蓋前野や上丘)にも影響を及ぼします。 ここは目の動きや姿勢をコントロールする重要な神経中枢。 この部分が過剰に興奮すると、無意識のうちに首や肩の筋肉を固めてしまい、 長時間のデスクワーク中に「肩が上がる」「首が動かない」といった状態を作り出します。 この神経的興奮こそが、“姿勢の崩れを引き起こす隠れた首肩こりの原因”なのです。
前庭・小脳と首肩こりの関係
視覚情報は、バランスを司る前庭系や小脳とも密接に連動しています。 画面を凝視している時間が長いと視線が固定され、前庭からの入力が減少します。 すると脳は「動かない状態」を記憶し、姿勢を支えるために 首や肩の筋肉を過剰に使い続けるようになります。 この悪循環が続くことで、筋膜や神経が過敏化し、少しの刺激でも強いこりを感じやすくなります。
さらに、ブルーライトによる脳の興奮は前頭前野にも影響し痛みを抑制する神経(下行性疼痛抑制系)がうまく働かなくなります。 この結果、「疲れが取れない首肩こり」「マッサージしてもすぐ戻る」など、 慢性化した症状が起こりやすくなるのです。
首肩こりを悪化させないための光環境セルフケア
首肩こりを改善するためには、日常の光環境を整えることがとても重要です。 次のような簡単な習慣でも、脳の興奮を抑え、神経の安定につながります。
- ・スマホやPCはナイトモード・ブルーライトカットを活用する
- ・寝る1時間前には画面を見ないようにする
- ・夜は暖色系の照明(オレンジ・間接照明)で脳をリラックスさせる
- ・朝は太陽光を浴びて体内時計をリセットする
- ・1時間ごとに目線を遠くに向け、視覚と前庭の神経をリフレッシュ
また、眼精疲労を和らげる「温タオルでのケア」も効果的です。 目の奥の血流を促進することで視神経の緊張を緩め、 首肩こりの原因である筋膜の硬さも改善されやすくなります。 深呼吸を意識的に取り入れると迷走神経を介して脳の興奮を抑制し、 自律神経が整い、首肩こりの慢性化を防ぐサポートになります。
まとめ
首肩こりは筋肉や姿勢だけでなく、脳や神経の働きと深く関わっています。 特にブルーライトなどの強い光刺激は、脳の興奮を高め、自律神経のバランスを乱し、 首や肩の筋肉を休ませにくくしてしまいます。 光環境を整えることは、首肩こりの根本改善に直結する「神経からのアプローチ」です。
当院では、光刺激による脳疲労や神経過敏を考慮し 首肩こりを「脳・神経・筋膜の整合(インテグレーション)」から整えています。 「目の疲れから首が痛い」「夜になると肩が張る」といった症状がある方は、 ぜひ一度、神経の視点から身体を見直してみてください。