生理痛・PMSと首肩こりの関係性をプロが徹底解説
生理痛・PMSと首肩こりの関係性|ホルモンと自律神経の視点から
こんにちは。リリーフポートの宮本です(鍼灸師・国家資格)。
「生理前になると首肩こりが強くなる」「首肩こりに頭痛やめまいが重なってつらい」――そんな声を多く伺います。
実は生理痛やPMS(月経前症候群)と首肩こりは、単なる偶然ではなく、ホルモンと自律神経の働きを介して深く結びついているのです。
ホルモンの変化と首肩こり
月経周期は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランスで成り立っています。この変動が筋肉や血管、自律神経に影響し、首肩こりを引き起こす要因となります。
- エストロゲン低下: 血流を促す作用が弱まり、筋肉の酸素供給が低下。首肩こりや冷えを感じやすくなります。
- プロゲステロン増加: 体内に水分をため込みやすく、むくみ・だるさ・筋肉の張りを助長。首肩の圧迫感や重だるさにつながります。
このように、ホルモンの揺らぎは首肩こりを悪化させやすい環境をつくり出します。
自律神経と首肩こり
ホルモン変動は脳の視床下部を介して自律神経にも影響を与えます。生理前は交感神経が優位になりやすく、筋肉の緊張が高まります。その結果、首肩こりが強まり、頭痛や不眠、イライラなどのPMS症状が重なって現れることがあります。
PMSと首肩こりの悪循環
生理前後は「首肩こり ⇄ 自律神経の乱れ」の悪循環に入りやすい時期です。
- 首肩こり → 頭痛・めまい・吐き気が起こる
- ホルモンバランスの乱れ → イライラ・感情不安定・不眠
- ストレスと睡眠不足 → 自律神経の乱れ → 首肩こりのさらなる悪化
この悪循環を断ち切るには、筋肉へのアプローチとあわせて、ホルモン・自律神経・血流のバランスを整える視点が不可欠です。
日常でできる首肩こりセルフケア
首肩こりを軽減し、生理痛やPMSの不調を和らげるには、日常のセルフケアがとても重要です。一般的なストレッチだけでなく、女性特有のリズムを考慮した工夫が効果的です。
- ① 深い呼吸と腹式呼吸
胸や肩で呼吸をすると首肩こりが悪化します。お腹を膨らませる腹式呼吸を意識すると副交感神経が優位になり、首肩の緊張が和らぎます。 - ② 骨盤まわりのストレッチ
股関節や腰回りの血流が良くなると、骨盤内の循環が改善され、生理痛や首肩こりの軽減につながります。ヨガの「ハッピーベイビーのポーズ」や股関節回しがおすすめです。 - ③ お腹と腰を温める
カイロや湯たんぽで下腹部や腰を温めると、子宮周囲の血流が改善され、自律神経のバランスも整います。その結果、首肩のこわばりも和らぎやすくなります。 - ④ 栄養の工夫
マグネシウム(海藻・ナッツ)、鉄分(赤身肉・ほうれん草)、ビタミンB群(豚肉・玄米)は筋肉の弛緩や神経バランスに必須。これらを意識的に摂取することで、首肩こりやPMS症状が緩和されます。 - ⑤ デジタルデトックス
生理前は脳が過敏になりやすく、長時間のスマホ・PC作業は首肩こりを悪化させます。寝る前1時間はデジタル機器を手放し、脳と首肩を休ませましょう。 - ⑥ 睡眠環境の整備
睡眠中にホルモンと自律神経が整えられます。寝室の暗さ・静けさ・温度調整を見直すことが、首肩こりとPMS改善の両方に有効です。
まとめ
生理痛やPMSは「女性特有のつらい症状」と思われがちですが、その裏にはホルモンと自律神経の乱れが引き起こす首肩こりが隠れていることがあります。
リリーフポートでは、学術的な知見に基づき評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着の流れで根本改善を目指します。
そのプロセスを通じて、心身ともに変化を実感し”自分らしい”日常を過ごしていただけるようサポートいたします。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。