首肩こりと筋膜の関係って?プロが徹底解説
首肩こりと筋膜の関係って?|首肩こりを根本改善するためにプロが徹底解説
こんにちは。リリーフポートの宮本です(鍼灸師・国家資格)。
当院には「マッサージをしてもすぐに首肩こりが戻る」「デスクワークをしていると肩がガチガチに固まる」「首肩こりに加えて頭痛やめまいが出てきた」といったご相談を多くいただきます。実はこの首肩こり、筋肉だけでなく体全体を包み込む「筋膜(ファシア)」という組織が深く関わっているのをご存じでしょうか?
筋膜(ファシア)とは?
筋膜とは、筋肉・骨・神経・血管・内臓にまでつながっている薄い膜のことです。体全体を「全身タイツ」のように覆っており、動きや力をスムーズに伝える役割を持っています。
この筋膜が硬くなったり癒着したりすると、筋肉がスムーズに動かなくなり、首肩こりの大きな原因になります。
首肩こりと筋膜のつながり
首や肩の筋肉は胸・背中・顎・頭部とも筋膜でつながっています。そのため、例えば「猫背の姿勢」や「歯の食いしばり」があると、首肩にまで負担が波及し、慢性的な首肩こりが生じやすくなります。
また筋膜は一部が硬くなると全身に影響を及ぼす性質があります。そのため、首肩こりの原因が首や肩そのものではなく、腰や顎関節といった離れた部位にあるケースも少なくありません。つまり、首肩こりの解消には「首肩だけでなく全身をみる視点」が重要なのです。
なぜ首肩こりが慢性化するのか?
筋膜には痛みや圧力を感じるセンサーが多く存在します。筋膜の動きが悪くなると、このセンサーが過敏に反応し、脳に「痛み」や「不快感」として信号を送り続けます。その結果、首肩こりは慢性化しやすくなります。
- 首肩こりからくる頭痛
- 首肩こりに伴うめまい・耳の詰まり感
- 首肩こりが原因の全身の倦怠感や集中力の低下
こうした症状は、首や肩だけの問題ではなく神経と筋膜の働きの乱れから生じていることも多いのです。
日常でできる首肩こりセルフケア
首肩こりを軽減し、筋膜を柔軟に保つには、少し深めのセルフケアが効果的です。
- 筋膜ラインを意識したストレッチ: 首肩こりを緩めるためには首だけでなく胸や背中も一緒に伸ばすことが大切です。
- 呼吸 × 肋骨ストレッチ: 浅い呼吸は首肩こりを悪化させます。肋骨を大きく動かす呼吸法で首肩こりを予防しましょう。
- 顎周りのセルフリリース: 食いしばりは首肩こりの隠れた原因です。顎周辺をゆるめることで首肩こりも楽になります。
- 肩甲骨や鎖骨下のケア: テニスボールで肩甲骨まわりを刺激すると、首肩こりが広がる筋膜ラインが緩みやすくなります。
- 温冷交代浴: 入浴時に「温める→冷やす→再び温める」を繰り返すと首肩こり改善につながる血流促進と自律神経調整ができます。
改善のために大切なこと
首肩こりを根本的に改善するには、その場しのぎでほぐすだけでは不十分です。首肩こりは筋膜や全身のバランスとも深く関わっているため、首肩以外の部位も含めた全身の調整が必要です。
硬くなった筋膜を柔らかくし、全身のバランスを整えることで、首肩こりの改善だけでなく再発予防にもつながります。
まとめ
首肩こりは単なる筋肉疲労ではなく、体全体をつなぐ筋膜の問題が深く関わっています。だからこそ、首肩こりを解消するには姿勢や生活習慣の見直し、セルフケア、そして全身の調整が欠かせません。
リリーフポートでは、学術的な知見に基づき評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着の流れで根本改善を目指します。
そのプロセスを通じて、心身ともに変化を実感し”自分らしい”日常を過ごしていただけるようサポートいたします。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。