2025.09.16

顎関節と首肩こりの関係とは?頭痛やめまいの原因にも

顎関節と首肩こりの関係とは?頭痛やめまいの原因にも

こんにちは。リリーフポートの宮本です(鍼灸師・国家資格保有)

当院には「顎がカクカク鳴る」「食いしばりで肩がガチガチに固まる」「首のコリから頭痛がしてくる」といった、深刻なお悩みを抱えた多くの患者様が来院されます。

「肩こりくらいはよくあること」と思われがちですが、実は顎関節の不調と深く関係しているケースが少なくありません。

スマートフォンやパソコン作業、長時間の同じ姿勢など、日常の中で知らず知らずのうちに私たちの顎と首肩には大きな負担がかかっています。

単なるコリと見過ごされがちな不調も、顎関節を起点に広がる全身のトラブルのサインかもしれません。

今回は「顎関節と首肩こり」の関係を専門的な視点で分かりやすく解説し、根本改善のためのアプローチをご紹介します。

なぜ顎関節の不調で首肩がこるのか?

顎関節は、耳の前にある小さな関節ですが、その働きは全身に大きく影響を与えます。

筋肉と筋膜のつながり

顎を動かす咬筋や側頭筋は、首や肩の筋肉(胸鎖乳突筋・僧帽筋)と筋膜でつながっています。

強い食いしばりや歯ぎしりは、首や肩の筋肉をも巻き込み、慢性的なこりを生じさせます。

神経系の影響

顎関節を支配しているのは三叉神経です。三叉神経は頭部全体の知覚をつかさどる大きな神経で、首や肩まわりの神経・自律神経とも深く関わっています。

そのため顎関節の不調は単なる「顎の問題」だけにとどまらず、頭痛・めまい・耳の違和感・自律神経の乱れ(不眠・倦怠感・胃腸の不調など)にまでつながることがあります。

特にストレスが強い方は、交感神経が優位になりやすく、食いしばりや噛みしめが無意識に起こり、さらに神経と筋肉の緊張の悪循環に陥るのです。

姿勢の悪化

スマホやPC作業で頭が前に出る姿勢は、下顎の位置を後方に押し込みます。

その結果、顎関節にストレスがかかり、首肩への負担が増えてしまうのです。

放置するとこんな症状も…

「ちょっと首肩こりがあるだけ」と軽視すると、次のような不調につながることがあります。

頭痛

首や肩の緊張が後頭部・側頭部に広がり、緊張型頭痛を引き起こします。

眼精疲労

首肩こりが強くなると、目の周囲の筋肉に影響し、目の奥の痛みやかすみ、吐き気を伴うこともあります。

全身のだるさ

血行不良により酸素や栄養が行き渡らなくなり、疲労感や倦怠感が強くなります。

セルフチェックリスト

以下の項目にいくつ当てはまりますか?
3つ以上チェックがついた方は、顎関節や首肩こりといった不調が慢性化している可能性があります。

  • 朝起きたとき、顎が重だるい/こわばっている
  • 食いしばりや歯ぎしりをしていると言われたことがある
  • 顎を動かすと「カクッ」「ジャリッ」と音がする
  • 口を大きく開けにくい、開けると痛みがある
  • 首や肩のこりが常にあり、マッサージしてもすぐ戻る
  • 頭痛やめまい、耳の詰まり感がよくある
  • 目の奥が重く、眼精疲労を感じやすい
  • 姿勢が悪く、猫背やストレートネックを指摘されたことがある

当てはまる項目が多いほど、顎関節と首肩のバランスが崩れているサインです。
気になる方は、早めに専門的なケアを受けることをおすすめします。

リリーフポートがご提案する顎関節・首肩こりケア

顎関節と首肩こりはセットで整えることが根本改善のカギとなります。

丁寧なカウンセリング

食いしばりの有無、頭痛や肩こりの頻度、生活習慣をしっかり伺い、根本的な原因を把握します。

それと、身体の不調は精神的(現在の心情や物事の捉え方など)な影響も関与していますので、

じっくり時間をかけてカウンセリングを実施いたします。

筋膜と神経の調整

当院では、顎関節はもちろん、神経と筋膜に対しての施術を行います。

筋膜の組織以上を改善し、神経の働きを整えることで、本来の回復力を引き出します。

姿勢・生活習慣へのアプローチ

施術後の再発予防として、正しい姿勢やセルフケアの方法をお伝えします。

日常でできるセルフケア

歯を離す意識

リラックス時は上下の歯を軽く離す「安静位」を心がけましょう。

寝ている間の食いしばりが気になる方は、就寝前に深呼吸をして顎や首を緩める習慣を取り入れるのも有効です。

ストレッチと温め

首や肩をこまめに動かし、入浴で体を芯から温めることが有効です。

特に湯船で首まで浸かり、肩甲骨を大きく回すと血流改善につながります。

正しい姿勢

頭が体の真上に乗るように意識し、猫背を防ぐことで顎関節への負担が減ります。

デスクワーク中は「背筋を伸ばす」よりも「骨盤を立てる」ことを意識すると自然に良い姿勢になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

顎関節と首肩こりは、筋肉・神経・姿勢の3つのルートで密接につながっています。

リリーフポートでは、学術的な知見に基づき評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着の流れで根本改善を目指します。

そのプロセスを通じて、心身ともに変化を実感し自分らしい日常を過ごしていただけるようサポートいたします。

※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。

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