2025.09.24

脳疲労ってなに?首肩こりと脳の関係性

脳疲労ってなに?首肩こりと脳の関係性

脳疲労ってなに?首肩こりと脳の関係性

こんにちは。リリーフポートの宮本です(鍼灸師・国家資格)。

「デスクワークで首肩こりが取れない」「常に頭が重い・集中できない」――そんなお悩みの背景に、実は脳疲労が潜んでいることがあります。

脳疲労とは ― 単なる「頭の疲れ」ではない

脳疲労とは、脳の神経細胞(ニューロン)が過剰に働き続けることで情報処理のバランスが崩れ、自律神経・ホルモン分泌・痛みの制御システムにまで影響が及んだ状態を指します。現代人では、睡眠不足・ストレス・長時間の画面作業などで起こりやすいのが特徴です。

  • 前頭前野: 思考・判断・感情のコントロール。過活動で集中力低下や感情の不安定が出やすい。
  • 視床下部: 自律神経とホルモンの司令塔。脳疲労で交感神経が優位になり、首肩こりを助長。
  • 大脳辺縁系: 情動・ストレス反応。過敏になると慢性的な疲労感を感じやすい。

つまり、脳疲労は一種の「脳のシステムエラー」。その余波が全身、とくに首肩こりや頭痛として現れます。

脳と首肩こりの具体的な関係性

① 自律神経のアンバランス

脳疲労が続くと視床下部を介して交感神経が優位になりやすく、首・肩・背中の筋肉が常に緊張。これが慢性的な首肩こりを作ります。

② 血流障害と脳血流の低下

前傾姿勢(スマホ首・猫背)は頸動脈や椎骨動脈の流れを妨げ、脳への血流低下→集中力低下→交感神経優位→筋緊張悪化、という悪循環に。

③ 痛み制御システムの低下

脳には痛みを抑える下行性疼痛抑制系がありますが、脳疲労が蓄積すると機能が弱まり、些細な刺激でも首肩の痛みを強く感じやすくなります。

④ 感覚過敏と姿勢維持の不全

小脳や脳幹の働きが落ちると、姿勢保持のセンサーが乱れ、無意識に首肩へ力が入り続ける状態に。首肩こりが「いつの間にか悪化」しやすくなります。

脳疲労のサイン ― 見逃しやすい症状

  • 首肩こりが慢性的に取れない・すぐ戻る
  • 頭が重い、集中力が続かない
  • 寝ても疲れが取れない、眠りが浅い
  • 感情が不安定になりやすい・イライラ
  • 頭痛やめまい、耳鳴りを繰り返す

これらは単なる筋肉疲労ではなく、脳の疲れが背景にあるサインかもしれません。

脳疲労を和らげるアプローチ

  1. 姿勢改善: 頭が体の真上に乗る軸を意識。胸郭をひらき、呼吸が入る姿勢は脳血流の確保に直結。整体・運動療法も有効です。
  2. 呼吸法・瞑想: 4秒吸う→6〜8秒吐くを数分。副交感神経を高め、脳の過活動をクールダウン。
  3. 整体・鍼灸: 首肩の過緊張を解き、末梢から中枢への血流・神経伝達を改善。自律神経の調整にも役立ち、首肩こりと脳疲労の両面にアプローチ。
  4. デジタルデトックス: 就寝1〜2時間前の画面オフ、通知の制限、休憩ごとの“ノールックタイム”で脳に休息。
  5. 睡眠の質の向上: 就寝・起床の固定、寝室の暗さ・静けさ・温度管理、カフェインは就寝6時間前まで。

まとめ

首肩こりを「筋肉のこわばり」だけで捉えると、根本解決が遠回りになります。実際には脳疲労が首肩こりを作り、首肩こりがさらに脳を疲れさせるという悪循環が起こりやすいのです。

 

リリーフポートでは、学術的な知見に基づき評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着の流れで根本改善を目指します。

そのプロセスを通じて、心身ともに変化を実感し自分らしい日常を過ごしていただけるようサポートいたします。

※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。

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