“音ストレス”が脳を緊張させる?聴覚と首肩こりの関係
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“音ストレス”が脳を緊張させる?聴覚と首肩こりの関係
こんにちは。リリーフポートの宮本郁也です。(鍼灸師・国家資格保有)
「首肩こりが取れない」「肩や首に常に力が入る」「静かな場所でしか落ち着けない」そんなお悩みの背景には、筋肉だけでは説明できない音ストレスと神経系の問題が隠れていることがあります。
私たちは一日中、通知音・交通音・機械音などの人工音にさらされています。これらは無意識のうちに脳を警戒モードへ引き上げ、首肩の筋肉を硬直させ、慢性的な首肩こりを固定化させます。首肩こりは「音環境」でも悪化・改善が起こる、本稿ではその神経生理学的な仕組みを、当院の空間音響の取り組みと併せて解説します。
音ストレスとは何か?|首肩こりを生む見えない負荷
耳から入る音は鼓膜だけの問題ではなく、聴覚神経を通じて脳幹・視床・大脳皮質へ伝わります。途中で視床下部(自律神経の司令塔)や扁桃体(情動の警戒中枢)も反応し、身体を「安心」か「警戒」かへ即時に切り替えます。
人工的で途切れがちな高周波音や、先の読めない雑音は脳にとって小さな「危険信号」。交感神経が優位になり、首や肩・背中の抗重力筋が無意識に収縮します。これが積み重なると、血流低下・酸素供給の低下・代謝停滞が起こり、じわじわと首肩こりが悪化します。
一方で、連続性と秩序のある穏やかな音は「安全」の合図になり副交感神経が働きやすくなります。つまり、首肩こりは“どんな音を浴びているか”で日々のコンディションが変わるのです。
聴覚→脳→自律神経→筋肉|首肩こりに至る神経ルート
音刺激は聴覚路から大脳辺縁系へ届き、そこから迷走神経系・視床下部・下行性疼痛抑制系へ波及します。脳が「安心」を検知すると迷走神経が優位になり、心拍・呼吸・血管トーンが整い、首肩の筋緊張が自然と低下。逆に「警戒」が続くと、交感神経優位に伴う末梢血管収縮が起き、肩の重さ・首のこわばり・頭重感が強まり痛みの閾値も下がります。
加えて、聴覚と前庭(平衡感覚)は脳幹で密接に連携します。騒音下では姿勢制御が粗くなり、頭部の微細な安定性が崩れるため、首の支持筋群に余計な力みが生じて首肩こりが固定化します。ここに眼精疲労や呼吸の浅さが重なると、脳はさらなる過活動に陥り“こりの悪循環”が形成されます。
リリーフポートの空間音響|111Hz×自然音で脳をリセット
当院は施術そのものに加え、音も治療の一部と捉えています。院内では「潮騒」「カモメの声」などの自然音を基調に、ヒーリング周波数と言われる111Hzを軸に設計。α〜θ帯へ移行しやすい帯域を用いながら、施術の妨げにならない絶妙な音量・残響・間(ま)を調律しています。
この音環境は「聴く」というより「身体で感じる」レベルに最適化。脳が“安全”を検知する閾値を下げ、迷走神経を促し、呼吸の深まりと筋緊張の解除を後押しします。結果として血流が巡り、首肩こりの土台(神経の過緊張)がほどけ、施術効果の持続性が高まりやすくなります。
現代生活の落とし穴|音環境と首肩こりの体感差
オフィスの空調音・OA機器・断続的な通知音は、意識に上らない微弱ストレッサーです。自宅でもテレビの常時点灯や動画視聴のながら音が続けば、脳は“微警戒”を学習します。こうした環境では、休憩しても首肩こりが抜けない・寝ても朝から首肩こりが残るという体感が増えます。
逆に意図的に静寂と規則性のある自然音へ切り替えるだけで、呼吸数・心拍変動が整い、首肩こりの痛覚過敏が下がることを臨床で多く観察します。音は“見えない姿勢入力”であり、姿勢は“聴覚に支えられた運動”。だからこそ、音環境の最適化は首肩こりケアの基礎体力なのです。
家でもできる“音のセルフケア”|首肩こりを悪化させない聴き方
まず、通知音の頻度と音色を見直し夜間はサイレント設定へ。就寝前はテレビや動画の音量を下げ、規則性のある自然音やホワイトノイズに置換します。作業中はBPMの揺れが少ない環境音に切り替え、1〜2時間ごとに静寂の休止を挟むと、首肩こりの張り返しが軽減しやすくなります。
ポイントは「大きい音でごまかさない」「歌詞の情報量を減らす」「音数を削って呼吸を主役に」。この順番が、脳の警戒を外して首肩こりの土台を緩める近道です。
当院の施術方針|音・香り・視覚を統合し首肩こりの根本へ
リリーフポートは、手技だけでなく空間そのものを治療デバイスと捉えています。111Hzを軸とした音響、前述の自然音、さらに香り(フランジュパニ/フランキンセンス/バジル/ホワイトグレープフルーツ/ラベンダー/スウィートオレンジ)、視覚を統合し、脳(神経)と身体の整合=インテグレーションを高めます。
そのうえで頸部・肩甲帯・胸郭・呼吸の再教育を重ね、評価→施術→再評価を繰り返し、首肩こりの神経学的しつこさをほどいていきます。
まとめ|“音を変えると首肩こりが変わる”という新常識
首肩こりは、筋肉だけを揉んでも戻りやすい、その背景には、聴覚が脳に刻む警戒パターンがあります。音を整えれば、自律神経が整い、呼吸と血流が整い、首肩こりの土台が整います。
当院の空間音響と施術で「脳が安心する体験」を積み重ね、“力まずにいられる首肩”をふだんの姿に。慢性的な首肩こり、頭痛、睡眠の質低下、自律神経の乱れでお困りの方はぜひご相談ください。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。