2025.11.11

ホルモンリズムの乱れが首肩こりを悪化させる?女性の体と神経の関係

ホルモンリズムの乱れが首肩こりを悪化させる?女性の体と神経の関係

ホルモンリズムの乱れが首肩こりを悪化させる?女性の体と神経の関係

こんにちは。リリーフポートの宮本郁也です。(鍼灸師・国家資格保有)

「生理前に首肩こりが悪化する」「更年期に入ってから首こり肩こりと頭痛が増えた」「寝ても首肩こりが抜けない」こうしたご相談を多くいただきます。
首肩こりは筋肉だけの問題ではなく、ホルモンリズム・自律神経・脳の働きが密接に関与します。特に女性は月経周期や更年期の変化によって神経系の反応が揺れやすく、ホルモンの波がそのまま首肩こりの波に重なることが珍しくありません。

首肩こりとホルモンリズム——なぜ女性に多いのか

女性の体は月経周期(卵胞期→排卵期→黄体期→月経)に合わせて、エストロゲンプロゲステロンがダイナミックに変動します。これらは血管トーンや水分代謝、痛みの感じ方に影響するだけでなく、視床下部-下垂体-卵巣(HPO)軸を介して自律神経の切り替えにも影響します。
エストロゲンの低下やプロゲステロン優位の時期は、交感神経が優位になりやすく、首や肩の筋緊張が高まりやすい。結果として首肩こり、頭痛、背部の張りが強まり、血流低下や冷え、だるさが重なります。

視床下部と自律神経——脳が決める“こり”の強さ

ホルモンの司令塔である視床下部は、自律神経の中枢でもあります。ストレス・睡眠不足・低血糖・光刺激の影響で視床下部のリズムが乱れると、交感神経優位が長引き、首肩の筋肉が“防御的に”固まり続ける状態に。ここにホルモン変動が重なると、いつもの肩こりが“抜けにくい首肩こり”へ移行しやすくなります。
さらに、扁桃体(情動の警戒中枢)が過敏になると痛みの閾値が下がり、軽い張りでも強い首肩こりとして感じやすくなります。

エストロゲン・プロゲステロンと首肩こりの具体的関係

エストロゲンには血管拡張と筋の柔軟性を保つ働きがあり、分泌が下がる局面(月経直前・更年期)では血流が滞りやすくなります。
一方プロゲステロンが優位な黄体期は体液貯留(むくみ)や体温上昇が起こり、肩甲帯やうなじの張り、後頭部の重さを訴える方が増えます。PMS/PMDDでは情動の揺れと交感神経の高ぶりが加わり、首肩こりが“神経的なこり”として固定化しやすいのが特徴です。

更年期と首肩こり——自律神経の揺れ幅が大きくなる理由

更年期はエストロゲンの基礎値が低下し、熱感・発汗・動悸・睡眠の質低下が起こりやすくなります。これは視床下部の体温調節と自律神経の閾値が不安定になるため。
その結果、夜間も交感神経が抜け切らず、朝から首肩こり、背中のこわばり、頭重感を感じやすくなります。“寝ても回復しない首肩こり”の背景には、こうしたホルモン、自律神経のアンバランスがあります。

セロトニン・メラトニン・睡眠——“こりを解く時間”を取り戻す

エストロゲンはセロトニン代謝にも関与します。周期や更年期でセロトニンが不安定になると、痛み抑制のネットワークが働きにくく、首肩こりが強く出ます。加えて、就寝前の光(ブルーライト)はメラトニン分泌を抑え、深い睡眠が減少。脳の回復と下行性疼痛抑制の効率が落ち、翌朝の首肩こりが残ります。
睡眠は“神経と筋のリセット時間”。睡眠の質を上げることは、首肩こりを根本から変える最短ルートです。

呼吸・姿勢・内臓——首肩こりに重なる見えない因子

黄体期〜月経期は呼吸が浅くなりやすく、胸鎖乳突筋・斜角筋など頸部の補助呼吸筋が過活動になり、うなじ〜肩先の首肩こりを助長します。前かがみ姿勢は横隔膜の可動を制限し、自律神経の切り替えをさらに阻害。胃腸への圧迫は迷走神経の働きにも影響し、内臓ストレス→自律神経乱れ→首肩こりの連鎖を生みます。

セルフチェック——ホルモン由来の首肩こりサイン

生理前〜生理中に首肩こり・頭痛が強くなる/更年期に入ってから朝の首こりが増えた/睡眠が浅く翌朝に肩が重い/冷え・のぼせ・発汗と首肩こりが同時にある/感情の波と肩の張りが連動する——これらはホルモンリズム×自律神経が背景にあるサインです。

日常でできる実践ケア——神経とホルモンに効く“整え方”

① 就寝90分前の“静かな準備”:照明を落とし、画面時間を減らす。鼻呼吸で息を長く吐き、横隔膜と迷走神経を穏やかに刺激。睡眠の深さが変わると、翌朝の首肩こりが軽くなります。
② 体内時計の固定:起床・就寝・食事時間をできるだけ一定に。視床下部のリズムが整い、交感/副交感の切り替えがスムーズに。
③ 後頭部-鎖骨ラインの温め:うなじ〜鎖骨周囲を温め、頸動脈周辺の循環を促進。首肩こりの“入り口”を緩めます。
④ 胸郭を開く1分:椅子に浅く座り、両肘を軽く後ろへ引いて鼻から3呼吸。肋骨が広がる感覚をつかむと、頸の補助呼吸筋の過活動が落ちます。
⑤ 栄養の土台:タンパク質・鉄・ビタミンB群・マグネシウム・大豆イソフラボンを意識。ホルモン合成と神経安定の“素材”が不足すると、首肩こりは粘着質になります。
⑥ 月経周期に合わせた負荷調整:黄体期は強度を落とし、関節の可動と呼吸を整える比率を上げる。首肩こりの悪化を未然に防ぎます。

まとめ——首肩こりは「ホルモン×自律神経×脳」の総合現象

繰り返す首肩こり・首こり・肩こりの背後には、ホルモンリズム、自律神経の切り替え、睡眠と呼吸、姿勢や内臓の状態までが多層に絡み合っています。首肩こりを根本から変えるには、筋肉だけでなく“脳と神経の安心”を取り戻すことが不可欠です。
リリーフポートでは神経学・解剖学・生理学の知見に基づき、評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着の段階を丁寧に進めます。女性特有のホルモンリズムを尊重しながら、首肩こりの本質に寄り添うアプローチでサポートいたします。


※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。

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