2025.12.03

ストレッチしても首肩こりが良くならない理由をプロが解説

ストレッチしても首肩こりが良くならない理由をプロが解説

こんにちは。リリーフポートの宮本郁也です(鍼灸師・国家資格保有)。

今回は「毎日ストレッチしているのに首肩こりが治らない」「ほぐれてもすぐ元に戻る」という方に向けて、首肩こりが改善しない本当の理由を“神経・脳・筋膜・呼吸”の視点から専門的かつわかりやすく解説します。

なぜストレッチをしても首肩こりが治らないのか?

ストレッチは決して悪いものではありません。しかし、多くの方が「筋肉を伸ばせば首肩こりが治る」と思い込んでしまっています。実際には、首肩こりの根本原因は筋肉ではなく、もっと深く複雑な“神経系の問題”にあることが非常に多いのです。

首肩こりの正体は“神経の過緊張”である

慢性首肩こりの大半は、筋肉よりも神経系の緊張が強すぎることが原因です。交感神経が強く働き続けると、肩甲挙筋・僧帽筋・胸鎖乳突筋など首肩を固める筋肉が常に「緊急モード」になり、ストレッチしてもすぐ緊張に戻ります。

特に現代人は仕事・スマホ・情報過多によって脳が過活動になり、脳幹や前頭前野が疲労し、自律神経の調整力が低下して首肩こりが慢性化しやすくなります。

呼吸の浅さが“首肩で呼吸するクセ”をつくる

呼吸が浅い人の特徴は、首肩の筋肉(斜角筋や胸鎖乳突筋)が呼吸補助筋として過剰に働くことです。本来は横隔膜が担うべき役割を首肩で代償してしまうため、休んでいるつもりでも首肩こりが続きます。

つまり、呼吸パターンが乱れている限り、どれだけストレッチをしても首肩こりは改善しません。

筋膜(ファシア)の滑走不良が首肩こりを固定する

筋肉を包む筋膜は、姿勢・動き・痛みの感受性に深く関係します。長時間のデスクワークやスマホ姿勢は筋膜の滑走を悪くし、首〜胸〜背中の広範囲の張りにつながります。

筋膜の緊張は神経の感受性を高め、首肩こりを“強く感じる体質”を作るため、ストレッチの効果が長持ちしません。

脳が“危険信号”として首肩を固めているケース

ストレス・不安・疲労が続くと、大脳辺縁系(感情)や脳幹(生命維持の中枢)が興奮し、身体を守るために首肩を固定します。

これは脳が「守りの姿勢」をとることで首肩を固める防御反応であり、ストレッチでは解決できません。

ストレッチの効果を上げるために必要なのは“神経のリセット”

首肩こりの改善に必要なのは単なる筋肉のケアではなく、神経の緊張を落とし、呼吸の質を高め、脳の過活動を整えることです。

✔ 神経リセット①:胸を開いて深い鼻呼吸

胸を大きく開いて鼻からゆっくり吸い、長く吐く。これだけで迷走神経が働き、副交感神経が優位になり、首肩こりの緊張がスッと抜けやすくなります。

✔ 神経リセット②:目と前庭のリラックス

スマホやPCで疲れたときは、目を閉じて頭をゆっくり回すだけでも前庭系が整い、首肩こりの脳性緊張が軽減します。

✔ 神経リセット③:呼吸を整えてからストレッチ

呼吸が浅いままではストレッチの効果は半減します。“息を吐きながら”伸ばすだけで伸び方が大きく変わります。

まとめ

ストレッチしても首肩こりが改善しないのは、筋肉の問題ではなく神経・呼吸・脳の緊張や、筋膜の滑走不良が原因になっているケースが非常に多いです。

リリーフポートでは、こうした神経学や解剖学に基づいたアプローチで首肩こりの根本改善を行っています。首肩こりは身体特性と生活習慣が複合的に絡むため、一人ひとりに合わせた評価が欠かせません。

だからこそ私たちは評価→施術→再評価を丁寧に重ね、リセット→学習→定着のプロセスで首肩こりが“戻らない身体”へ導きます。

※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。

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