更年期に首肩こりが悪化しやすい理由をプロが解説
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更年期に首肩こりが悪化しやすい理由|ホルモン低下と自律神経・神経系の深い関係
リリーフポートの宮本郁也です。(鍼灸師・国家資格保有)
「更年期に入ってから首肩こりがひどい」「肩こりだけでなく頭痛やめまいまで増えた」「呼吸もしにくいし姿勢も崩れる気がする」そんな声が非常に多くなっています。
実は更年期は、女性の体内でホルモン・自律神経・筋肉・脳の働きが大きく揺らぐ時期。特にエストロゲン低下は首肩こりを悪化させる最も重要な要因のひとつです。
今回は「なぜ更年期になると首肩こりが悪化するのか?」を、神経学・自律神経・ホルモンバランスの観点から専門的かつわかりやすく解説していきます。
更年期に首肩こりが強くなる根本理由とは?
更年期の女性が首肩こりを訴えやすいのには、明確な生理学的メカニズムがあります。単なる疲労や姿勢の問題ではなく、ホルモン低下が脳・自律神経・血流・筋肉すべてに影響するためです。
エストロゲン低下で自律神経が乱れ、首肩の筋肉が緊張しやすくなる
エストロゲンは「女性ホルモン」として有名ですが、実は自律神経を安定させる働きも持っています。更年期でエストロゲンが低下すると、
- 交感神経が優位になる
- 筋肉が緊張しやすくなる
- 首肩こりが“抜けない”状態になる
特に首肩まわりはストレス反応に敏感な部位のため、更年期で自律神経が乱れると慢性的な首肩こり体質へ移行しやすくなります。
血流が低下し、首肩こりが悪化しやすい
エストロゲンには血管を広げて血流を良くする作用があります。ホルモン低下により、
- 首肩の筋肉の血行不良
- 冷えと緊張の悪循環
- 頭痛・目の疲れ・首肩こりの併発
が起こりやすくなります。血流低下は首肩こりが治りにくくなる最大の要因です。
呼吸が浅くなり、首肩こりがさらに固定される
更年期の女性はホルモン変動により精神的ストレスを感じやすく、呼吸が浅くなりやすいのが特徴です。
呼吸が浅くなると、
- 横隔膜が働かない
- 代わりに首肩の筋肉が呼吸を補助
- 肩が上がりやすくなる
- 慢性的な首肩こりが固定化する
この「浅い呼吸 × 首肩過緊張」の組み合わせは、更年期の首肩こりで非常に多く見られます。
脳の感受性が高まり、首肩こりが強く“感じやすくなる”
エストロゲン低下は脳の痛み感受性にも影響します。とくに、
- 脳幹の機能低下(痛み抑制作用の低下)
- 扁桃体の反応亢進(不安・緊張が増える)
- 前頭前野の疲労(集中できない・肩がこる)
これらが重なることで、普段なら感じないような負荷でも首肩こりが強く出る状態になります。
更年期に多い首肩こりの特徴
- 肩が常に力んでいる
- 頭痛を伴う首肩こり
- 姿勢が崩れやすい(猫背・巻き肩)
- 気分の浮き沈みと首肩こりが連動する
- 朝起きても疲れが残る首肩こり
更年期による首肩こりを軽減するセルフケア
更年期の首肩こりは、ホルモン低下・神経乱れ・血流低下の複合問題。だからこそ、内側と外側のケアを同時に行うことが大切です。
- 深い鼻呼吸で自律神経を安定させる
- 首肩ではなく、肋骨まわりを動かす呼吸練習
- ぬるめのお風呂に10〜15分 → 血流改善
- 短時間のウォーキング → 前庭刺激で姿勢も改善
- 鉄・亜鉛・タンパク質を意識した食事
まとめ
更年期は女性の体内環境が大きく変化するため、首肩こりが悪化しやすい時期です。ホルモン低下による自律神経の乱れ、血流低下、呼吸の浅さ、脳の緊張が複合的に影響します。
リリーフポートでは、神経学や解剖学などの学術的知見に基じき施術を行なっています。
不調の背景は単純ではありません。生まれ持った身体特性と日々の生活習慣が掛け合わさり、脳神経・自律神経/筋膜・骨格/ホルモン・栄養/臓器機能などに多面的な影響として表れることがあります。
だからこそ私たちは、評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着のプロセスを丁寧に進めます。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。