2025.09.08
偏頭痛ってなに?そのメカニズムと対策についてプロが徹底解説
偏頭痛と気圧・首肩こり・めまいの関係|原因とセルフケア
こんにちは。リリーフポートの宮本です(鍼灸師・国家資格)。
当院には「天気が悪くなると頭がズキズキする」「片側の頭痛に吐き気やめまいを伴う」「市販薬が効かなくなってきた」といったお悩みを抱えた患者様が数多く来院されます。
偏頭痛は神経・血管・自律神経の相互作用によって起こる複雑な症状です。特に気圧の変化や首肩こりと関わりが深く、放置すると生活の質を大きく損なうリスクがあります。
今回は、偏頭痛の原因、気圧や首肩こり・めまいとの関係、そして改善に役立つセルフケアについて解説します。
偏頭痛はなぜ起こるのか?
偏頭痛の発生にはいくつかの代表的なメカニズムがあります。
- 脳の過敏性(皮質拡延性抑制:CSD)
脳の神経が一気に興奮したあと急に静まる現象で、「前兆」として視覚異常(チカチカ・ギザギザ)が出ることがあります。 - 三叉神経血管系の活性化
三叉神経が刺激されると炎症物質(CGRPなど)が放出され、脳血管の炎症や拡張が痛みを引き起こします。 - ホルモン・自律神経の関与
ストレスや女性の月経周期、生活リズムの乱れは自律神経に影響し、偏頭痛を悪化させます。
気圧・首肩こり・めまいとの関係
偏頭痛は単なる頭の痛みにとどまらず、気圧変化や首肩の筋緊張、めまいとも密接に関わっています。
- 気圧の変化
低気圧になると内耳のリンパ圧や脳血流が変動し、三叉神経を刺激して偏頭痛を誘発します。 - 首肩こり
デスクワークや猫背により首肩が硬くなると、後頭部の神経が圧迫され、偏頭痛を助長します。 - めまい・耳の不調
脳幹では三叉神経と前庭神経が近接しているため、頭痛と同時にめまいや耳の詰まり感が出やすくなります。 - 自律神経の乱れ
気候変化やストレスが交感神経を優位にし、血管の収縮と拡張が乱れることで頭痛が悪化します。
セルフチェックリスト
次の項目に3つ以上当てはまる方は、偏頭痛の可能性が高いかもしれません。
- 頭の片側にズキズキとした痛みが出る
- 天気や気圧の変化で頭痛が悪化する
- 光や音に敏感になりやすい
- 吐き気やめまいを伴うことがある
- 首や肩のこりと頭痛が同時に出やすい
- 生理周期や睡眠不足で頭痛が誘発される
チェックが多いほど、神経・自律神経の乱れによる偏頭痛が疑われます。
日常でできるセルフケア
- 規則正しい生活習慣
睡眠・食事・運動を一定に保ち、自律神経を安定させましょう。 - 水分補給
気圧が低いときは血流が滞りやすいので、こまめな水分摂取を心がけます。 - 姿勢改善
頭が前に出ないよう意識し、首肩への負担を軽減しましょう。 - リラックス法
深呼吸・瞑想・軽いストレッチで交感神経を落ち着けます。 - 温めとストレッチ
首肩を温めたり、こまめに動かすことで緊張を和らげます。 - カフェインの適切な利用
少量は痛みを和らげますが、過剰摂取は逆効果になるため注意が必要です。
いかがでしたでしょうか?
リリーフポートでは、神経学や解剖学に基づいた施術で、評価→施術→再評価を繰り返し、リセット→学習→定着を丁寧に進めています。
そのプロセスを通じて、偏頭痛・首肩こり・めまいに悩む方が「自分らしい日常」を取り戻せるよう支援いたします。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。