首肩こりは“防御反応”?体がストレスから自分を守る仕組み
首肩こりは“防御反応”?体がストレスから自分を守る仕組み
こんにちは。リリーフポートの宮本です(鍼灸師・国家資格)。
「ストレスが強い時ほど首肩こりがつらい」「肩に力が入って抜けない」そんな経験はありませんか?
実は首肩こりは、単なる筋肉疲労ではなく体がストレスから自分を守る“防御反応”であることが、神経学的にわかっています。
今回は、ストレスと首肩こりの関係を脳と神経の仕組みから解き明かしていきます。
首肩こりは「体の防御システム」だった?
強いストレスを感じると、脳の扁桃体が危険を察知し、「身を守れ」という信号を発します。
その指令が視床下部を経て交感神経に伝わり、筋肉が緊張して体を守ろうとするのです。
特に首・肩まわりは、頭部や神経を守る要のエリア。つまり、ストレスに反応して首肩の筋肉が硬くなるのは“自然な防御反応”なのです。
ただしこの状態が長く続くと、交感神経が常に優位となり筋肉の血流が低下。
老廃物や炎症性物質がたまり、神経が過敏化し、結果として慢性的な首肩こりが固定化してしまいます。
脳・神経・筋肉がつくる「防御のループ」
首肩こりは筋肉の問題に見えて、実は脳と神経のループ(神経反射)によって維持されています。
ストレスを受けた扁桃体の興奮は視床下部を介して自律神経に波及し、首・肩・背中の筋肉を収縮させます。
そして、その緊張状態が脊髄や脳幹に“痛みの信号”として再入力され、脳が「この状態が安全」と誤学習してしまうのです。
つまり、脳は「首肩を硬くしておく=危険回避」と勘違いし筋肉を緩められなくなります。
この神経的防御ループが続くことで、どれだけマッサージしても一時的にしか改善しない“戻る首肩こり”が生まれます。
脳と身体の整合「インテグレーション」が崩れると?
健康とは、脳(神経)と身体が互いに正しく連動する「インテグレーション(整合)」の状態を指します。
しかし、ストレスや過労、睡眠不足が続くと、この整合が乱れます。
脳の指令と筋肉の反応がズレることで、無意識のうちに首や肩に常に力が入る状態になります。
さらに、首周囲には迷走神経・副神経・三叉神経といった、感情や内臓機能を司る神経が密集しています。
感情の変化はこれらの神経を介して筋肉に現れるため、心の緊張がそのまま身体の緊張へと変わるのです。
言い換えれば首肩こりは“感情の出口”でもあり、脳が危険を感じているサインでもあります。
防御反応から抜け出すためのセルフケア
① 呼吸を整えて迷走神経を活性化
深く長い呼吸は、自律神経のバランスを整え、防御反応を解除します。
吐く息を長めに意識することで、副交感神経が優位になり首肩の緊張が緩みやすくなります。
② 胸郭を開くストレッチ
前かがみ姿勢はストレス姿勢とも言われます。
胸を開くことで呼吸筋が働き、酸素供給が増え脳の緊張信号を落ち着かせます。
③ 首の“安全信号”を再教育
ストレスで過敏化した神経には「安全だ」と伝える刺激が必要です。
ぬるめのお風呂、軽いウォーキング、ゆっくり首を回す動作など安心感を伴う動きが神経の再教育につながります。
④ 咀嚼を活かすセルフケア
ガムをゆっくり噛むことで顎から首への筋連鎖が刺激され、反射的に副交感神経が働きやすくなります。
まとめ
首肩こりは、体がストレスから自分を守るための神経的防御反応です。
しかしその反応が慢性化すると、脳が「力を抜くこと」を忘れてしまいます。
リリーフポートでは、筋肉や骨格だけでなく、脳・神経・自律神経の整合(インテグレーション)を高める施術で根本からの改善を目指します。
「ストレスが続くと首肩こりが悪化する」「リラックスしてもすぐ戻る」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
※効果や体感には個人差があります。