肝臓が疲れると首肩こりが悪化する?代謝と神経のつながり
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肝臓が疲れると首肩こりが悪化する?代謝と神経のつながり
こんにちは。リリーフポートの宮本郁也です。(鍼灸師・国家資格保有)
当院には「最近ずっと首肩こりが続いている」「肩こりだけじゃなく、全身のだるさや重さもある」「マッサージでは一時的に良くなるけど、またすぐ首肩こりが戻ってしまう」といったお悩みで来院される方が多くいらっしゃいます。
首肩こりというと、スマホやパソコン、姿勢の問題だけが取り上げられがちですが、実は“肝臓の疲れ(肝機能の低下・負担)”が首肩こりを悪化させているケースも少なくありません。
今回は、肝臓の疲労と首肩こりの関係について、代謝・自律神経・筋膜といった専門的な視点から、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。
肝臓の役割と、首肩こりとの“意外なつながり”
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、多少の負担がかかっても自覚症状が出にくい臓器です。ですが、実際には次のような非常に多くの役割を担っています。
- 栄養(糖・脂質・タンパク質)の代謝・変換
- アルコールや薬、添加物の解毒
- ホルモンや神経伝達物質の代謝
- 胆汁の生成(脂質の消化に関与)
- 血液の貯蔵と循環の調整
これらの働きがうまくいかなくなると、全身の血流や代謝、自律神経のバランスに影響が出てきます。その結果として、首こり・肩こり・首肩こりが悪化してしまうのです。
肝臓が疲れると首肩こりが悪化するメカニズム
では、肝臓と首肩こりは具体的にどのようにつながっているのでしょうか。ポイントは血流・自律神経・筋膜ラインの3つです。
肝臓疲労で血液の質と流れが悪くなり、首肩こりが取れにくくなる
肝臓は「血液の工場」のような役割も担っています。肝臓が疲れると、老廃物や代謝産物の処理が追いつかず、血液の質が落ち、全身の巡りが悪くなります。
その結果、
- 首や肩の筋肉に十分な酸素や栄養が届かない
- 疲労物質が溜まりやすく、首肩こりが慢性化しやすい
- 筋肉や筋膜が硬くなり、こりが“鉄板化”していく
という状態になり、首肩こりがなかなか解消しなくなっていきます。
肝臓の疲れが自律神経を乱し、首肩こりを“緊張モード”にする
肝臓の状態は、自律神経、とくに交感神経と副交感神経のバランスに大きく影響します。脂っこいもの・アルコール・夜更かし・ストレスなどで肝臓が疲れてくると、身体は「回復モード(副交感神経)」に入りづらくなります。
その結果、
- 首や肩の筋肉がリラックスできず、首肩こりが続く
- 眠りが浅くなり、首肩の疲労がリセットされない
- イライラや不安感が強くなり、さらに筋肉が緊張する
という悪循環が起きます。「寝ても首肩こりが取れない」「休日もずっと肩が重い」という方は、肝臓+自律神経の影響を疑ってもよいかもしれません。
筋膜ラインを通じて、肝臓まわりの緊張が首肩こりへ波及する
肝臓は右側の肋骨の下あたりに位置し、その周囲は筋膜と呼ばれる膜状の組織で、横隔膜・肋骨・背骨・右肩~頸部周囲とつながっています。
肝臓の負担が続き、周囲の筋膜が硬くなると、
- 右肩だけこりが強くなる
- 右の首すじ~肩甲骨内側がガチガチに固まる
- 右腕のだるさや重さが出やすい
といった“右上半身優位の首肩こり”につながることがあります。「なぜか右だけ肩こりが強い」という方は、肝臓や消化器のストレスが隠れていることもあります。
肝臓が疲れている人に多い首肩こり+全身のサイン
次のようなサインが複数当てはまる場合、首肩こりの裏側に肝臓疲労が関係している可能性があります。
- 首肩こりが慢性化していて、朝起きたときから首肩が重い
- 右の首こり・右肩こりが特に強く出やすい
- 背中(とくに右の肩甲骨の内側)がよく張る
- お酒を飲む機会が多い/脂っこいもの・甘いものが好き
- 夜遅い食事や夜更かしが続きがち
- 疲れが抜けにくく、常に身体が重い
- イライラしやすい、気持ちが落ち込みやすい
これらはあくまで一例ですが、こうした背景を無視して首肩こりだけを揉みほぐしても、根本的な改善にはつながりにくくなります。
首肩こりと肝臓の負担を軽くするセルフケアのポイント
肝臓と首肩こりの両方をケアしていくために、日常生活で意識しやすいポイントをいくつかご紹介します。
夜遅い飲食・アルコールを「毎日習慣」にしない
肝臓は主に夜間に回復・解毒の仕事をしています。毎晩遅くまで飲食が続くと、肝臓は休む時間を失い、結果として疲労が蓄積しやすくなります。
・週のうち何日かは「肝臓を休める日」をつくる
・寝る2~3時間前までには食事を終える
・お酒の量と頻度を少しだけ控えてみる
こうした小さな工夫が、首肩こりの慢性化の予防にもつながっていきます。
深呼吸で「横隔膜+肝臓+首肩」の連動を促す
肝臓は横隔膜のすぐ下に位置しています。深い呼吸で横隔膜がしっかり動くことは、肝臓の血流や自律神経の安定にも関係します。
・鼻から4秒かけてゆっくり吸う
・お腹と肋骨の横が広がるのを感じる
・口をすぼめて6~8秒かけて吐く
これを1~2分続けるだけでも、首肩こりの“ガチガチ感”が和らいだり、胸まわりの呼吸が入りやすくなる方も多くおられます。
右の肋骨まわり・脇腹をやさしく動かす
肝臓の周囲の肋骨や筋膜が固まっていると、首肩こりや右肩の重だるさが出やすくなります。
・椅子に座り、右手を頭の後ろに軽く添える
・左手を椅子に置き、ゆっくり左側に体を倒す
・右のわき腹~肋骨のあたりが伸びるのを感じる
呼吸を止めずに左右行うことで、肝臓周囲の筋膜の滑りが良くなり、首肩こりにも良い影響が出てくるケースがあります。
「頑張りすぎ」を少し減らす意識を持つ
肝臓は、ストレスや精神的な“我慢”の影響も受けやすい臓器です。「休むのが苦手」「気づくとずっと仕事や家事をしている」という方は、肝臓だけでなく首肩こりにも負担がかかり続けています。
1日の中で
- スマホやPCから目を離す時間
- 肩の力を抜いて深呼吸する時間
- あえて“何もしない時間”
をほんの数分でも持つことで、肝臓や自律神経、首肩こりの状態は少しずつ変わっていきます。
まとめ:首肩こりの裏側に“内臓からのサイン”が隠れていることも
肝臓が疲れてくると、血流・代謝・自律神経・筋膜ラインを通じて、首こり・肩こり・首肩こりを悪化させることがあります。特に、
- 右側の首肩こりが強い
- 疲れが抜けにくく、常にだるい
- 生活習慣の負担(飲酒・夜更かし・ストレス)が続いている
といった方は、筋肉だけでなく、“肝臓を含めた内臓と自律神経の状態”にも目を向けてみる必要があります。
リリーフポートでは、神経学や解剖学などの学術的知見に基づき施術を行なっています。
不調の背景は単純ではありません。生まれ持った身体特性と日々の生活習慣が掛け合わさり、脳神経・自律神経/筋膜・骨格/ホルモン・栄養/臓器機能などに多面的な影響として表れることがあります。だからこそ私たちは、評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着の段階を丁寧に進めます。
そのプロセスを通じて、心身ともに変化を実感し”自分らしい”日常を過ごしていただけるよう支えていきたいと思っております。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。