寝ても疲れが残る人に共通する「呼吸のクセ」と首肩こり
目次 ー
こんにちは。リリーフポートの宮本郁也です(鍼灸師・国家資格保有)。
「しっかり寝たのに疲れが取れない」「朝起きた瞬間から首肩こりがつらい」 そんな声を、日々の施術の中で本当に多く耳にします。そしてその多くの方に共通しているのが、無意識のうちに身についてしまった“呼吸のクセ”です。
実は、呼吸は自律神経・脳・姿勢・筋膜と深く結びついており、呼吸の質が低下すると、睡眠中でさえ体が休めず、首肩こりが慢性化しやすくなります。首肩こりを日中に感じるだけでなく、朝から重だるさが強い方は、ほぼ例外なく呼吸のパターンに問題が隠れています。
呼吸のクセが首肩こりと睡眠を悪化させる理由
浅い胸式呼吸が首肩の筋肉に負担をかけ続ける
本来、呼吸の中心は横隔膜による腹式呼吸です。しかし、ストレスや姿勢の崩れが続くと呼吸が浅くなり、胸を上下させる呼吸パターンが優位になります。この浅い胸式呼吸では、首肩周りの筋肉(胸鎖乳突筋・斜角筋)が“補助呼吸筋”として過剰に働き続けます。
つまり、寝ている間でさえ首肩の筋肉が緊張しっぱなしになるため、朝起きた段階で首肩こりが最大値になってしまうのです。
特にデスクワークの方は、肩がすくみ頭が前に出る姿勢が長時間続くため、呼吸がどんどん浅くなる傾向があります。その結果、首肩こりが慢性化し、睡眠による回復作用が十分に働かなくなります。
浅い呼吸は迷走神経を働かせず、体が回復モードに入れない
呼吸は自律神経のスイッチです。深い呼吸ができると迷走神経が働き、副交感神経が優位となり体は回復モードに入ります。しかし浅い呼吸では、交感神経の興奮が続いたまま眠りにつくため、睡眠中に十分に回復できません。
結果として、寝ても疲れが残り、朝から首肩こりが強く出る“悪循環ループ”に陥ります。 迷走神経が働かない状態では、筋肉の緊張が抜けず、首肩こりだけでなく頭痛・めまい・不安感などの症状も起こりやすくなります。
脳への酸素供給が低下し、脳疲労が首肩こりを悪化させる
浅い呼吸は酸素供給が不足しやすく、睡眠中も脳が十分に休まりません。その結果、脳の疲労が回復しないまま朝を迎え、痛みの感受性が高まり、首肩こりが通常よりも強く感じられるようになります。
脳疲労は、痛みを抑える神経システム(下行性疼痛抑制系)を弱めるため、首肩こりの慢性化をさらに促進します。 「寝てもスッキリしない」「常に首肩こりを感じる」という方は、この脳疲労が背景にある可能性が非常に高いのです。
呼吸の乱れは姿勢を崩し、首肩こりの負担を何倍にも強める
呼吸が浅いと、体は無意識に胸周りを固め、背中が丸まりやすくなります。すると頭が前方に落ち、首肩の筋肉が重たい頭を常に支えることになります。 これが続くと、睡眠中でも首肩の緊張が維持され、朝から首肩こりが悪化します。
つまり呼吸の乱れと姿勢の乱れはセットになっており、首肩こりを根本的に改善するには、この2つを切り離して考えることができません。
呼吸を整えて首肩こりを改善するためのポイント
・4秒吸って8秒吐く深い呼吸を1分だけ行う ・寝る前に肩甲骨を軽く動かし、胸を開く ・みぞおちの奥に空気が入る“腹圧呼吸”を意識する ・スマホを見る前後に首の力を抜く癖を作る ・横隔膜を使う呼吸を身につけ、緊張しない体づくりをする
これらを続けることで、迷走神経が働きやすくなり、睡眠の質も向上し、朝の首肩こりが軽減しやすくなります。
まとめ
寝ても疲れが取れない、朝から首肩こりがつらい…。 この背景には、気づきにくい「呼吸のクセ」が深く関わっています。
呼吸は自律神経と脳を直接コントロールし、姿勢・筋膜・筋緊張とも密接につながっています。そのため、呼吸の質が低下すると、睡眠中でも体が回復できず、慢性的な首肩こりを引き起こします。
リリーフポートでは、呼吸・姿勢・神経学・筋膜バランスをもとに首肩こりを根本から評価し、改善に導く施術を行っています。
だからこそ私たちは評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着のプロセスを丁寧に進めています。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。