家に帰るとどっと疲れが出て首肩こりが悪化する理由
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こんにちは。リリーフポートの宮本郁也です(鍼灸師・国家資格保有)。
日中はなんとか頑張れているのに、家に帰った瞬間にどっと疲れが出て、首肩こりが一気に悪化する…。こうしたお悩みを抱える方は想像以上に多いものです。そして、実はこの現象には明確な「神経生理学的な理由」が存在します。ただの疲れではなく、脳・自律神経・姿勢・呼吸など、複数のシステムが同時に関わる“複合的なパターン”として首肩こりが現れているのです。
なぜ家に帰ると首肩こりが悪化するのか?
緊張状態から解放された反動で、首肩のこりを感じやすくなる
仕事中は集中し、気を張り続けているため、交感神経が強く働きます。この“緊張モード”の間は、脳が痛みを感じにくくするシステム(下行性疼痛抑制系)を無意識にオンにしているため、首肩こりを自覚しにくい状態が続きます。しかし、家に入った瞬間に安全が確保されることで、そのシステムがふっと緩むため、隠れていた首肩こりがどっと表に出てしまうのです。
特に精神的ストレスが強い日ほど、反動が大きくなるため、帰宅後の首肩こりが急激に悪化しやすくなります。
姿勢を支えていた脳の“緊張ネットワーク”が限界を迎える
一日の中で、私たちは膨大な量の姿勢制御を行っています。デスクワークでの前傾姿勢、スマホを見る姿勢、会議中の緊張姿勢など、脳の前頭前野・小脳・脳幹は常にフル稼働しています。そして家に帰ると、その緊張が一気にゆるむことで姿勢が崩れ、首肩の筋肉に急激な負荷がかかります。
その結果、「あれ、急に首肩が重くなってきた…」という状態が起こり、首肩こりが強く自覚されるようになるのです。
脳疲労のピークで“痛みの感受性”が上がる
帰宅する頃には、視覚刺激・情報処理・判断の連続で脳はかなりの疲労状態にあります。脳疲労が蓄積すると痛みのフィルター機能が弱まり、首肩こりの痛みを感じやすい状態になります。
つまり、家に帰った瞬間に首肩こりが強くなるのは、脳が「もう処理しきれない」と悲鳴を上げているサインでもあるのです。
浅い呼吸のクセが解けず、首肩に負担をかけ続ける
仕事中は無意識に呼吸が浅くなっている方が多いのですが、実は帰宅後もそのパターンが続いています。浅い胸式呼吸が続くと、首肩の筋肉(斜角筋・胸鎖乳突筋)が過剰に働き、首肩こりを悪化させます。
呼吸が浅い状態のままソファに座ったりスマホを見ると、さらに首肩こりが強まってしまうのです。
安心した瞬間に身体が“本来の不調”を表に出す
心理的な要因も大きな影響を持ちます。職場では緊張によって症状を「感じないように」している脳の働きがあります。しかし安心できる自宅では、抑え込んでいた不調が表面化しやすくなるのです。
そのため、「帰った瞬間にぐったりする」「肩が一気に痛くなる」といった現象が起こります。
帰宅後の首肩こりを軽減するポイント
まずは深い呼吸で迷走神経を整える
帰宅してすぐに1分だけ深い呼吸をすると、体の緊張が解け、首肩こりの負担が軽減します。副交感神経が優位になり、脳の興奮も下がります。
ソファに座る前に胸を開く姿勢リセット
そのまま座ると姿勢が丸まり首肩こりが悪化しやすくなります。胸を開いて肩甲骨を動かすだけで負担が大きく変わります。
スマホを見る前に“目の疲れ”を取る
目の緊張は首肩こりに直結します。まずは明るさを落とし、遠くを見る時間を数十秒つくるだけでも効果的です。
まとめ
家に帰って首肩こりが悪化するのは、交感神経から副交感神経への切り替え、脳疲労のピーク、姿勢の崩れ、浅い呼吸、心理的解放などが重なって起こる自然な現象です。つまり、首肩こりの痛みは「身体が限界だったことを教えてくれるサイン」でもあります。
リリーフポートでは神経学・姿勢分析・筋膜のつながりに基づき、首肩こりの根本改善に向けた施術を行っています。
だからこそ私たちは評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着のプロセスを丁寧に進めています。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。